エンタメ狂いが移るブログ

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ドラマ狂いが移るブログ 真木よう子「問題のあるレストラン」

今クールのドラマは、いいドラマが多い。フジテレビ木曜10時放送の「問題のあるレストラン」も素晴らしいドラマだ。第1話は、真木よう子がセクハラ・パワハラが横行する会社に反旗を翻し、彼女に共感をもつ仲間たちにレストランの設立を呼びかける話をフランス映画の傑作「アメリ」のような快調なテンポで描かれて、ぐいぐい引き込まれたが、第2話ではさらにレストラン開業の準備をする女たちの姿を時にコミカルに時にドラマチックに描かれており、坂元裕二の脚本の妙に脱帽した。脚

本も素晴らしいが、真木よう子以下の出演者たちが全員素晴らしい。二階堂ふみ臼田あさ美安田顕、YOU、松岡茉優といった個性的な仲間たちが、それぞれにイキイキと演じられており、見事な群像劇にもなっている。第2話の臼田あさ美の演技は、愛する息子と引き離された母親の悲しみを見事に体現し、さらに臼田をケアする真木の真摯な演技と併せて、この回のクライマックスともなっている。このドラマが凄いのは、さらに、杉本哲太吹越満東出昌大以下の真木たちと敵対する男たちの最低ぶりが絶妙に描けていることだ。思わず、真木たちにエールを送りたくなるのだ。「学校のカイダン」が若者たちへ向けたメッセージを持った作品だとすれば、この作品は大人の女たちへ向けた強烈なメッセージを感じた。人間を生々しく描き、心を鷲掴みにする感動作品を書ける脚本家としては、坂元裕二は当代一だろう。何気ない日常の中で人間を見つめる観察眼に彼の、現代の人間への愛と希望を感じるのだ。見終わった後、圧倒させられた気持になった。凄し!必見!!!