エンタメ狂いが移るブログ

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芝居狂いが移るブログ 多部未華子・阿部サダヲ「キレイ」

 

キレイ[完全版]: 神様と待ち合わせした女
 

 2014年の年末にシアターコクーンで見た「キレイ」は、この年を締めくくるに相応しいダイナミックなミュージカル芝居だった。松尾スズキが台本・演出しているだけあって、ミュージカルでも一筋縄ではいかない内容だ。キレイというタイトルの裏返しのドロドロとした人間の醜さ、冷酷さを鮮明に浮彫りにしながら、神様と待ち合わせした女の子である多部未華子の存在のピュアさを引き立てていた。夏に同じく松尾スズキ台本で大人の新感線「ラストフラワーズ」の歌も強く心に残ったが、「キレイ」はエンディングが近くなるにつれ、クライマックス感が爆発し、上質のエンターテインメントに立ち会っている気持ちにさせられた。2014年の松尾スズキは、「ラストフラワーズ」「キレイ」と2つのエンタメ大作に関わったわけで、それだけでも凄いことだと思う。「キレイ」というタイトルを象徴するようなラストシーンが美しく心地よい余韻が残った。

 

ラストフラワーズ

ラストフラワーズ