エンタメ狂いが移るブログ

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映画狂いが移るブログ ビング・クロスビー「我が道を往く」

 

 初見は、淀川長治氏の日曜洋画劇場だ。当時、学生だった私は、猛烈に感動した記憶がある。

 

聖メリーの鐘 [DVD]

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経営難で傾きかけた古い教会とそこで働く偏屈な老神父を助けるため派遣されてきたビング・クロスビー演じるオマリー神父が老神父との心の交流を通わせながら教会を立て直していくハートウォーミングな物語。古き良き時代のハリウッド映画。

 

まず、この映画でオスカーに輝いたビング・クロスビーと老神父役のバリー・フィッツジェラルドの二人の名演が、どーんと心に響く。アイルランド出身のことを誇りに思ってる老神父に、オマリー神父が「ルーラ・ルーラ・ルーラ」とアイルランドの子守歌を優しく歌いかける場面は、秀逸!思わず泣きそうになる。立て直した教会に老神父の老いた母親をこっそり招き、二人を再会させて、感動する老神父が再会の抱擁を母親とするのを見届けながら、雪の中を次の勤務先に去っていくオマリーの微笑みの美しさ!名作とは、こういう作品のことを言うのだろう。タイトル原題のGOING MY WAYもこの作品の本質を見事にとらえており、素晴らしい。この作品の数年後、同じオマリー神父もので、今度はイングリット・バーグマンを相手役に「聖メリーの鐘」という作品も制作されており、この作品も是非見て欲しい。