エンタメ狂いが移るブログ

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映画狂いが移るブログ スティーブン・スピルバーグ「ジョーズ」

 

 私は1年浪人して大学入学を果たしたのだが、入学が決まり最初に見た映画がこの作品である。いまはなき渋谷パンテオンで見た。1年間映画断ちをして、ようやく見た映画でもあって、その面白さに興奮を覚えた記憶がある。劇場公開当時弱冠26歳の映画監督スピルバーグの鮮烈なヒット作品だ。

 

「激突」「続激突カージャック」と立て続けに注目作品を監督したこの若き天才監督がその存在を全世界に認知された作品であろう。出演者も「フレンチコネクション」でジーン・ハックマンの相棒刑事を好演し、一躍注目を浴びたロイ・シャイダーを主演にリチャード・ドレフィアス、ロバート・ショーという当時油の乗り切っていた俳優が快演し、映画史に残るエンターテインメント作品となった。特にジョーズが姿を現すまでの緊張感をもった映像展開はスピルバーグの真骨頂で、後年の傑作「未知との遭遇」「ET」に引き継がれていくことになる。オスカーは、名作「シンドラーのリスト」までは受賞を待たなければいけなかったが、「ジョーズ」以降のスピルバーグは、間違いなくハリウッドが生んだ最高の映画監督であったと、誰もが認めていたと思う。それほど、スピルバーグの快進撃は物凄かった!私も、彼の次作が待ち遠しくて仕方なかった時期があった。ストーリー、映像、出演者への的確な演出、どれをとっても第1級であり、究極のエンターテイメント作品だったと思う。人間と鮫の壮絶な戦いを、ここまでエキサイティングな娯楽作品に仕立て上げた若き天才監督の登場は、そのまま、私がこれ以降、1年間のブランクを経て現在に至るまで映画に拘り続けてきた原動力の原点でもあったのだ。スピルバーグを語る時に、決してわすれてはいけない映画だ。エキサイティング!!!