エンタメ狂いが移るブログ

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映画狂いが移るブログ ロビン・ウイリアムズ「ガープの世界」

1982年にアメリカで映画化された名優ロビン・ウイリアムズの出世作である。この後、「グッドウイル・ハンティング」でオスカーに輝き、「グッドモーニング・ベトナム」「いまを生きる」「フィッシャー・キング」などの名作に立て続けに出演し、さらにはディズニー映画「アラジン」の魔人ジニーの声をやったり、ハリウッドを代表するスターとなった彼の存在を初めて知らしめたのが、この作品である。

 

映画化は不可能と言われてきたジョン・アーヴィングの傑作小説を「明日に向かって撃て」「華麗なるヒコーキ野郎」「スティング」などの傑作を監督し油が乗り切っていたジョージ・ロイ・ヒル監督が抜群の手腕で演出し、その映像化に大成功した傑作映画である。脇を固めるキャステイングも絶妙で、本作が映画デビュー作とは思えない快演をして一躍注目を集めた、強烈な個性を持ったガープの母親役を演じたグレン・クローズ、性転換した元フットボール選手を演じたジョン・リスゴウ、ガープの妻を演じたメアリー・べス・ハートなど、どれも忘れがたい名演技で作品のもつ文学的世界を見事に高めてくれた。この映画を改めて見直すと、昨年、不遇の自殺をしたロビン・ウイリアムズの死が惜しまれてならない。現在、「ナイトミュージアム3」が公開されているが、名優ロビン・ウイリアムズの原点は、間違いなくこの「ガープの世界」だと思う。

 

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