エンタメ狂いが移るブログ

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Interstellar

Interstellar

 

 2014年12月31日現在でも、いまだにSF映画の最高峰は「2001年宇宙の旅」(1968年制作)と言われている。去年の「ゼロ・グラビティ」はかなりの傑作だったが本作品は、それ以上の大傑作だ。監督のクリストファー・ノーランは、「2001年宇宙の旅」を意識して制作したということだが、充分にその意気が伝わる作品だ。

地球を救うために、立ち上がる宇宙飛行士クーパーとその娘マーフの愛を縦軸にクーパーが数々の困難に立ち向かっていく姿がセミドキュメンタリータッチで描かれており、リアルな感動が湧き上がっていく。「2001年宇宙の旅」は、哲学的であり形而上学的な作品だが、この作品にはそれに通じるものがある。私は、「未知との遭遇」「ET」「スターウォーズ」のようなエンターテインメント的要素が強いSF作品も大好きなのだが、本作品は間違いなく「2001年宇宙の旅」を継承する王道的SFで、クリストファー・ノーランは直球で勝負してきた。出演者も「ダラス・バイヤーズクラブ」の大熱演で見事オスカーに輝いたマシュー・マコノヒ―を主演にアン・ハサウェイジェシカ・チャスティン、さらにはなつかしやエレン・バーステインなど芸達者な名優たちが好演し、作品の質をさらにグレードアップしてくれていた。間違いなく注目作だ。