エンタメ狂いが移るブログ

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芝居狂いが移るブログ 古田新太・小泉今日子の「いやおうなしに」(神奈川芸術劇場)

神奈川芸術劇場は、初めて行く劇場だったが、中華街と山下公園が隣接している環境抜群の場所に立地している。マチネを見ることになっていたので、快晴の山下公園で海を見ながら握り飯をほおばった。美味し!劇場自体もかなり大型で、ロビーに設置されている椅子も豊富にあり、都内の劇場より、ゆったり出来るのが嬉しい。

 

 

芝居は、音楽劇の体をしながら、しっかり人間悲喜劇を描いており、えぐいまでの愛の描き方に河原雅彦氏の演出手腕が光り、一歩間違うと下品な喜劇になってしまうところを良質な芝居に仕立て上げていた。古田新太小泉今日子の二人はもちろん素晴らしいが、三宅弘城、高田聖子、田口トモロヲ山中崇といった個性的な出演者たちも持ち味を出し、楽しい舞台となっており、見どころいっぱいだ。特に注目すべきは、唯一の若手出演者の高畑充希だ。「奇跡の人」のヘレン・ケラーとは、180度異なる役柄を好演、その存在感と輝きは、小泉今日子に一歩もひけをとらないオーラがあった。最後近くで小泉、高田、高畑の三人の女優たちが歌う場面は衣装もセンスがあり、圧巻の面白さだ。「いやおうなしに」のテーマソングは、詩も素敵で、見終わった後、元気をもらった。1階の後列の席で見たのだが、ふと気が付くと演出の河原雅彦氏がいた。芝居がとても良かったので、感想をお伝えしようと思ったが遠慮した。面白し!