エンタメ狂いが移るブログ

このブログを読めば、映画、演劇、漫画、小説などなどエンターテインメントに強い興味がもてます!

漫画狂いが移るブログ なつかし漫画 藤子不二雄「オバケのQ太郎」

 

 昔、少年サンデーが発売されるのが楽しみだった少年時代がある。「おそ松くん」

「ブラック団」「伊賀の影丸」「どろろ」「アニマル1」など、今では考えられない良質な漫画が宝石のようにラインナップされていた。中でも「オバケのQ太郎」には、特別の思いがある。この漫画は、もちろん藤子不二雄の代表作でああり、小学館の児童漫画の金字塔を築き上げた名作だが、この漫画に関わったスタジオゼロも忘れてはならない。スタジオゼロには、藤子不二雄石森章太郎赤塚不二夫などトキワ荘のメンバーが参加しており、「オバケのQ太郎」は、彼らも作画に参加している今ではありえない貴重な漫画でもあるのだ。正太のガールフレンドのよっちゃんの作画が、ある時は藤本弘であり、ある時は石森章太郎であり、全く顔が違うのだ!これは、私の類推だがが、この漫画のコミックスは虫プロ商事から全12巻発行された後、長年コミック化されなかったのは、作画に関わった漫画家たちが複数いたので、その版権処理が難しかったからではないだろうか。虫プロは、彼らが尊敬する手塚治虫が経営する会社だからこそコミックスの出版が可能だったが、その後、虫プロ商事が倒産してコミックスの管理が空中分解したあとは、きっと版権処理が難しかったのだろう。虫プロコミックス版の「オバケのQ太郎」は、ある時代は全巻で36万円もしたのだ!そういう意味でも、特に少年サンデー版の「オバケのQ太郎」は貴重な漫画なのだ。少年時代の私も、「オバケのQ太郎」と「おそ松くん」の2大ギャグ漫画を毎週楽しみにしていた。赤塚不二夫の突き抜けたギャグセンスとは対照的に、ほのぼのとして心あたたまるギャグ漫画、そんな印象があった。私の中に、特別な漫画がいくつかあるが、「オバケのQ太郎」は、郷愁を誘う愛すべき漫画だ。