エンタメ狂いが移るブログ

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映画狂いが移るブログ 世田谷美術館「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」

 

 

 

 2月21日から世田谷美術館で開催の東宝スタジオ展は、映画ファンの人には絶対に見ることをお勧めする!PCLから東宝への変遷の歴史が、銀幕の歴史と共に、体系的に展示され、それはそのまま日本映画の歴史の一部を垣間見ることにもなる。「黒澤明」「円谷英二」「三船敏郎」の三人が東宝にいかに功績を遺した人間かがよくわかる。三人の功績へのリスペクトに満ち溢れている。

 

入場するといきなり、「七人の侍」「ゴジラ」の洗礼を浴びることになり、涙がでそうになる。この2作品が、いかに日本人に愛され続けていたのかが、ひしひしと伝わってくる。公開当時の貴重な資料がずらりと展示され、それを見るだけでも一見の価値がある。さらに嬉しかったのは、東宝喜劇の存在がきちんと扱れていることだ。榎本健一森繁久弥植木等たちの出演した喜劇のポスターが燦然と輝いている。少年時代、森繁の社長シリーズ、駅前旅館シリーズを見て育った私には、懐かしい思い出が脳裏を駆け巡った。日本映画の黄金時代を象徴するかのような東宝ニュースのフィルム映像の上映が、映画ファンには嬉しいプレゼント。三船敏郎加山雄三司葉子山崎努仲代達矢、藤山陽子、大空真弓たちの若き笑顔が眩しい。特に若大将・加山雄三のカッコよさ!そして冒頭に書いた「ゴジラ」シリーズ!子供たちにとって「ゴジラ」の存在がいかに大きかったが、よくわかる。私も少年時代、東宝の怪獣映画を見にゆくのが、楽しみだった。特筆すべきは、三船敏郎の葬儀で読み上げられた黒澤明の直筆の弔辞の展示。黒澤にとって、三船がいかに大切な存在だったが、よくわかり、胸があつくなる!撮影所が成城にあるので世田谷美術館で開催したのだと思うが、いつの日か、東宝のみならず、日本映画全体を俯瞰したこういう展示施設を見てみたい。私にとっては、いつまでもいつまでも浸っていたい展示会だった。超歓喜!

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